そうめんの起源

めんの起源をたどりそうめんを中心に世界各地の様々な「めん」の存在を学びます。
(揖保乃糸資料館 そうめんの里展示パネルより)

あこがれの唐からきた宝の船

遣唐使たちは、たくさんの文物を唐から持ち帰っています。 優れた工芸品や香料・薬品・儒教・仏教など、遣唐使船は文字通り宝の船でした。 その中で、石臼・醤油・味噌・納豆・ごま油などとともにそうめんの原形といわれる 「索餅(さくべい)」も伝わったと考えられています。

古 代

●そうめんの原形・索餅(さくべい)と

日本のそうめんの歴史をさかのぼると、「索餅」というものにたどりつきます。 この時期「索餅」は宮中で特別な食べ物として扱われていました。 その姿は様々な資料を通じておぼろげながら想像する事ができます。

中 世

●職人の登場

この頃の文献にはよくそうめんが登場しますが、舞台は寺院や宮中の宴会などで、 まだ庶民が気軽に食べられるものではなかったようです。 また、室町時代にはすでにそうめんづくりの専門職人がいたようです。 使用していた道具(はた・くだ・はし)も、現在とほとんど同じことに驚きます。

近 世

●ようやく庶民の食卓へ

近世になって、ようやくそうめんは庶民のものとなり、 江戸文化の影響を受けて広がりました。 様々な文献からはそうめんを楽しむ庶民の姿がうかがえます。

戻る